遥か彼方

 「俺、明日死んでくるわ」 何気なく、そう言う僕の友人。 苦しむことなく、死ぬことができる、その階段。 死後の自分なんて気にすること無い、ただ、周りの人間に迷惑をかけずに存在を消すための階段。 都合いいことばかりをいってるように聞こえる。 だけど、電車にはねられて死ねば死後家族に迷惑がかかるし、 毒殺、首吊り、池や海、高いところから飛び込んで死ねたとしても、死体として事後処理をしなくてはならない。...